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2005年2月 8日 (火)

楽しみの社会学

■ 書籍情報

楽しみの社会学   【楽しみの社会学】

  M. チクセントミハイ (著), 今村 浩明 (翻訳)
  価格: ¥3,360 (税込)
  新思索社 改題新装版 (2001/01)

 「楽しみ」とはどのような体験なのか、ということを、ロッククライミングやチェス、ダンスや外科手術などに没頭する人へのインタビューを通じて分析しています。
 本書では、これらの活動に共通する体験として「フロー経験」を「全人的に行為に没入しているときに人が感ずる包括的感覚」と定義し、その特徴として
 ・行為と意識の融合
 ・限定された刺激領域への注意集中
 ・自我の喪失、自我忘却、自我意識の喪失、個の超越、世界との融合
 ・自分の行為や環境を支配している感覚
 ・主義一貫した矛盾のない行為と、個人の行為に対する明瞭で明確なフィードバック
 ・自己目的的な性質
の6点を挙げています。


■ 個人的な視点から

 日々の仕事は何のためにしているのでしょうか。給料のため、社会のため、帰りに飲みに行く金を稼ぐため・・・。いろいろな目的を挙げることができますが、仕事自体が楽しい、ということはないでしょうか。
 もちろん、フロー経験をするほど仕事に没入することはないでしょうが、本書で取り上げられている外科手術ほどではないにしろ、軽いフロー経験はたまに感じることがあるのかもしれません。

 本書で面白かったのは、フロー活動は、みせかけの動機付け要素が加わると、「競争や賭け、危険」等の外在的現実の進入を受けやすいという点です。これは、デシの「内発的動機付け」の話、例としては、ピアノを上手く弾けるようになった子供に、「上手く弾けたからお菓子をあげる」と言うと、ピアノを弾くこと自体の楽しみが奪われてしまう、という話と共通するところがあるように感じました。


■ どんな人にオススメ?
 ・「楽しいってどんなことだろう」と考えた人
 ・退屈な仕事に飽き飽きして失望してしまった人


■ 関連しそうな本

 田尾 雅夫『組織の心理学』
 金井 壽宏『組織を動かす最強のマネジメント心理学―組織と働く個人の「心的エナジー」を生かす法』


■ 百夜百マンガ

王様はロバ【王様はロバ―はったり帝国の逆襲】

 昨日が「王様のレストラン」だったので「王様」つながりで今日は王ロバに。「アウターゾーン」ともジャンプつながり。
 よく「へたうま」という表現がありますが、そぎ落とした線で必要な情報を伝えることは、写真のように精密に書き込んで伝えることよりも難しいことなんじゃないかと思います。
 その意味で、なにわ小吉はすばらしいな、と思うわけです。やっぱり下手なんですけどね。

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