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2005年4月11日 (月)

インディペンデント・コントラクター 社員でも起業でもない「第3の働き方」

■ 書籍情報

インディペンデント・コントラクター 社員でも起業でもない「第3の働き方」   【インディペンデント・コントラクター 社員でも起業でもない「第3の働き方」】

  秋山 進, 山田 久
  価格: ¥1,470 (税込)
  日本経済新聞社(2004/09/25)

 本書は、「インディペンデント・コントラクター(IC)」という「企業に雇われて社員になって仕事をするという関係ではなく、だからといって、会社を作って人を雇い、それを大きくしていくという働き方でもない」働き方・生き方について、ICである著者(秋山氏)本人が語っているものです。
 ICの3つの特徴として本文中で挙げられているのは以下の3点です。
(1)何を遂行するかについて自ら決定できる立場を確保している
(2)実質的に個人単位で、期間と業務内容を規定した、請負、コンサルティング、または顧問契約などを、複数の企業や各種団体と締結する
(3)高度な専門性、業務遂行能力を有している
 単なる概念的な提言書ではなく、著者(秋山氏)自身が、リクルートなどを経て1998年からICを名乗って仕事をし、NPOインディペンデント・コントラクター協会を立ち上げてきた経験を基にしているので、読みやすく、かつ実感のこもった内容になっています。


■ 個人的な視点から

 本書の価値を下げるようなものではないのですが、「コースの定理」としてロナルド・コースの1937年の論文「企業の本質」の内容が紹介され、「取引コスト」の解説がされているんですが、一般的に「コースの定理」と言った場合にはコースの1960年の論文である「社会的費用の問題」を指すのではないかと思います。
 テキストによれば、「コースの定理」とは、「当事者間で交渉に費用がかからなければ、どちらに法的な権利を配分しても、交渉は同じ資源配分の状況をもたらし、しかもそれは効率的になる」(井堀利宏『公共経済の理論』)とされており、元の論文では、製菓工場の公害(振動・騒音)に隣接する医師の診察室の例などが挙げられています。


■ どんな人にオススメ?

 ・雇われない、雇わない生き方に関心を持っている人。
・自分の専門能力を活かした働き方を模索している人。


■ 関連しそうな本

 ロナルド・H. コース (著), 宮沢 健一, 藤垣 芳文, 後藤 晃 (翻訳) 『企業・市場・法』
 井堀 利宏 『公共経済の理論』
 ダニエル ピンク (著), 池村 千秋 (翻訳), 玄田 有史 『フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか』 2005年02月02日
 青木 昌彦, 安藤 晴彦 『モジュール化―新しい産業アーキテクチャの本質』


■ 百夜百マンガ

スーパーヅガン【スーパーヅガン】

 麻雀マンガと言えば「あんた、背中が煤けてるぜ」の方が有名ですが、麻雀やりながら「タコ」とか「マッコー」とか「ツカンポ」とか「チャイ」とか言って楽しめるのはこっちの方でした。

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