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2005年6月 9日 (木)

組織を動かす最強のマネジメント心理学―組織と働く個人の「心的エナジー」を生かす法

■ 書籍情報

組織を動かす最強のマネジメント心理学―組織と働く個人の「心的エナジー」を生かす法   【組織を動かす最強のマネジメント心理学―組織と働く個人の「心的エナジー」を生かす法】

  金井 壽宏
  価格: ¥1,470 (税込)
  中経出版(2002/04)

 本書は、「心的エナジー」をキーワードに、組織とそこで働く個人とが何とか元気を取り戻すためのヒント、きっかけを語ったものです。
 内容としては、心理学者であるチクセントミハイのフロー経験の話から、変革へのエナジーの獲得、茹でガエルからの脱出、という個人ベースの第1章から、仕事における感情の問題を扱う第2章くらいまでが、タイトルの「マネジメント心理学」をメインに扱った部分と言うことができます。第3章~第5章は、リーダーシップやコンピテンシーなど、同じ著者による『組織行動の考え方―ひとを活かし組織力を高める9つのキーコンセプト』と重複するような内容を語っているような内容になっています。
 短いエピソードの積み重ねで構成されているので、通勤電車の中で読むには適していますし、読み始めたら一気に全部読まないとならないものでもありませんので、鞄の中に入れておいて空き時間に読むのも良いでしょう。


■ 個人的な視点から

 タイトルには「心理学」という言葉が入っていますが、切り口はそれほど堅苦しいものではなく、講演録を再編集したものや口述筆記で起こしたもののような体裁になっています。そのため、新しい知見を詰め込んだと言うよりも、著者の他の著書にも出てくるようなエピソード(おそらく講演のときの材料(持ちネタ)から引っ張ってきているのではないかと想像します。)を寄せ集めたような感じです。
 個人的には、本書をきっかけにチクセントミハイに関心を持って、『楽しみの社会学』を探してしまいました。
 「組織を動かす」「最強」「マネジメント」「心理学」というタイトルの言葉だけ並べると、上司が部下を意のままに操るための洗脳の秘策が書いてあるような印象を与えますが(上司がこんなタイトルの本を持っているのを見かけたら部下は震え上がってしまうかもしれません。くれぐれも外ではカバー(^^;をつけましょう。)、内容的にはむしろ仕事の過負荷に苦しんでいる30代のサラリーマンにこそ読んでもらいたいようなものになっています。


■ どんな人にオススメ?

・組織を動かす立場にある人。
・元気をなくしているサラリーマン。


■ 関連しそうな本

 M. チクセントミハイ (著), 今村 浩明 (翻訳) 『楽しみの社会学』 2005年02月08日
 田尾 雅夫 『組織の心理学』
 二村 敏子 (編集) 『現代ミクロ組織論―その発展と課題』 2005年03月26日
 ステファン・P. ロビンス (著), 髙木 晴夫, 永井 裕久, 福沢 英弘, 横田 絵理, 渡辺 直登 (翻訳) 『組織行動のマネジメント―入門から実践へ』 2005年02月17日
 金井 寿宏, 高橋 潔 (著) 『組織行動の考え方―ひとを活かし組織力を高める9つのキーコンセプト』 2005年04月27日
 金井 壽宏 『ニューウェーブ・マネジメント―思索する経営』


■ 百夜百マンガ

ドラえもん (9)【ドラえもん (9) 】

 第9巻は、「わすれろ草」や「世の中うそだらけ」といった知的ギャグ、落語系のギャグが光っています。「わすれろ草」はドラえもんがポケットから出したとたんに名前を忘れちゃうし、ジャイアンとドラえもんたちの掛け合いは落語そのものです。「世の中ウソだらけ」は道具の名前が「ギシンアンキ」と「スナオン」。子供には分かりません。ジャイアンの「初めに払った50円と今渡した50円のアイス、合わせて100円」というロジックの凄さも大人になってから読むと実感できます。
 巻末の山場は、バケルくんとのコラボレーションの「ぼく、桃太郎のなんなのさ」です。3部構成からなる複雑な構成、600年のときをまたぐミステリー、ドラえもんの作品の中でも異彩を放っています。それにしても、滝があったり無人島があったりと、600年前とは言え、東京とは思えない地形です。

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