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2005年8月30日 (火)

稼ぐチームのレシピ

■ 書籍情報

稼ぐチームのレシピ   【稼ぐチームのレシピ】

  キャメルヤマモト
  価格: ¥1,470 (税込)
  日本経済新聞社(2004/01/15)

 本書は、4つに分類したチームをベースに、それらのチームの特性を生かした人材選びやリーダーのタイプなどを解説し、実際のビジネスシーンでの活かし方を説いたものです。
 4つのチームとは、何よりも和を大切にする「和・仲間チーム」、規律を重んじキビキビと動く「仕組み・軍隊チーム」、最先端の価値を生み出し続ける「精鋭・開発チーム」、そして、タレントの創造性で勝負する「変幻・アメーバチーム」に分けられます。これらのチームは、「稼ぐ人中心」か「安い人中心」かというコンピテンシーレベルの高さの軸と、仕組みやプロセスや期待効果に人間を合わせる「仕組み系」かメンバーとの相性という人間的な基準に合わせる「人間系」かという軸との二つの軸によって4分割されます。

        <稼ぐ人中心>
           ↑
  精鋭・開発チーム | 変幻・アメーバチーム
           |
           |
<仕組み系>←――――+――――→<人間系>
           |
           |
 仕組み・軍隊チーム | 和・仲間チーム
           ↓
        <安い人中心>

 これらの軸は、価値判断の基準ではなく、仕組みによって安い人を使って高い価値を生み出す「仕組み・軍隊チーム」の方がグローバル展開などに向いているように、チームの目的との適合性が重要になってきます。
 本書では、これらのチームに向いた人材の組合せを6つの人材像モデルをベースに解説しています。これらは、企業やチームという「箱」との関係から大きく二つに分けることができ、「箱の中で働く人」は、「いい人」、「監督者」、「専門家」の3つに、「箱の外に出ている人材」は、「プロ人材」、「企業化人材」、「経営人材」の3つに分けられます。これらの人材像は固定されたものではなく、業務プロセスに「漬け込む」ことで大きく変化します。
 成果主義やコンピテンシーなど、人材そのものに目を向けた議論が多い中で、チームとしての稼ぐプロセスに目を向けた本書は、多くの人にとって、より現実的な内容なのではないかと思います。


■ 個人的な視点から

 本書の中で紹介されているコラムに、シリコンバレーでコーチングをやっている人の、あるワークショップでのエピソードが紹介されています。担当しているチームで6時間のワークショップをやった際に、そのうちの1時間をメンバーの自己紹介に当てたところ、かなり深い話が出てきて、チームが仲間になる上で効果的だということが、直感的にも、参加者からのフィードバックでもわかった、という話でした。
 これを読んで私は、「これはオフサイトミーティングじゃないか」と思いました。今週も二回くらいオフサイトを開催したのですが、一人10分程度自己紹介をすると、その人がつけている肩書きや立場の説明だけでは3分くらいしか時間が持たず、ぽろぽろとその人が持っている深い話が出てきます。こうしたプロセスを踏んだ後で議論すると、自己紹介なしで2時間議論するよりも、1時間自己紹介して1時間議論した方が、よっぽど本質的な踏み込んだ議論を本音でできるようになります。
 コンピテンシーなど、個人の発揮する能力や成果に着目した議論が多いなか、「チームで稼ぐ」ということにフォーカスした本書は、『稼ぐ人、安い人、余る人』をチームの側から照らしたものではないかと思います。


■ どんな人にオススメ?

・稼ぐチームをつくりたい人。


■ 関連しそうな本

 キャメルヤマモト 『稼ぐ人、安い人、余る人―仕事で幸せになる』 2005年05月24日
 キャメルヤマモト 『コツコツ働いても年収300万、好きな事だけして年収1000万―シリコンバレーで学んだプロの仕事術』
 キャメル・ヤマモト 『人材・組織コンサルタントキャメル・ヤマモトの「体感知」の技法―むずかしい仕事が必ずラクになる』 2005年08月20日


■ 百夜百マンガ

酒場つながりということで・・・【酒場ミモザ 】

 『レモンハート』と古きよき京都をカクテルにしたかのような良質の雰囲気系作品です。学生時代に友人のアパートを訪ねて以来京都はきちんと行っていない(泊まるだけなら先月滋賀に行ったときに駅前に泊まりましたが)のですが、こういうのを読むと、ゆっくり町を歩いてみたくなります。

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