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2014年2月 1日 (土)

コンビニと日本人 なぜこの国の「文化」となったのか

■ 書籍情報

コンビニと日本人 なぜこの国の「文化」となったのか   【コンビニと日本人 なぜこの国の「文化」となったのか】(#2268)

  加藤直美
  価格: ¥1575 (税込)
  祥伝社(2012/12/5)

 本書は、「コンビニと社会の関係について語りながら、日頃から考えてきたコンビニのネットワークの活用を控えめに提案」しているものです。
 第1章「東日本大震災とコンビニ」では、東日本大震災で被害が発生した地域にある5000店舗を超えるコンビニのうち、約4割に及ぶ2000店舗以上が、「1日以上の閉店を余儀なくされる」状態にあったが、「コンビニ業界には、被災地では店舗の営業を継続すること、被災した店舗は早期に復旧させて営業を再開することが、災害時の優先事項として」あると述べ、「コンビニが、これほどまでに店舗の営業再開にこだわるのは、小売業として、“ライフライン”を守るという使命感があるから」だとしています。
 また、コンビニが、東北から首都圏にかけて広範囲で起こった“品不足”に対してとった行動として、
(1)チェーン本部の商品調達で、既存のルートにこだわらず、即座に新規ルートを開拓したこと。
(2)品薄状態を補うために、店内調理の商品をいつもより多めに作ったこと。
の2点を挙げています。
 第3章「少子高齢社会とコンビニ」では、「昨今ではセブンーイレブンの来店客の約7割は、30代以上」であり、「もう若者の店とは言えなくなっている」とした上で、「コンビニが、このところ力を入れて開発しているオリジナル商品には、食器に移して替えて食べることが想定されるパウチ入りの惣菜とか、レンジなどで加温して食べる冷凍食品などが目に」つく背景として、
(1)内食化の傾向
(2)「おひとりさま」の人口構成上の変化と食生活の多様化
の2点を挙げています。
 また、コンビニの24時間営業について、「高齢者や子供よりも多かったのは、女性の駆け込み対応」であり、うち約3割がストーカー被害によるもので、その対応時間も過半数が23時台から5時台にかけての深夜帯であることから「コンビニの灯りが、女性にとっていかに心強いものか感じさせ」るとしています。
 また、「シニアにやさしいローソン」各店舗に共通する点として、
(1)新鮮な野菜、惣菜、日用品の品揃えを強化したこと。
(2)軽量なショッピングカートの導入。
(3)大型プライスカードの採用。
(4)休憩スペースの設置。
(5)出店地が、高齢化率の比較的高い地域であること。
の5点を挙げています。
 本書は、災害や高齢化など日本が抱える問題にコンビニがいかに対応しているかを教えてくれる一冊です。

■ 個人的な視点から

 コンビニが登場して以来、ずっと若者はコンビニ、老人は商店街、というような印象を持たれていましたが、特にセブンイレブンのお惣菜コーナーの充実ぶりを見ると、食が細く世帯の人数が少ない老人の家庭こそコンビニ向きなんじゃないかと思います。


■ どんな人にオススメ?

・コンビニ=若者の店だと思っている人。


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