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2015年4月20日 (月)

ミッション・トゥ・マーズ 火星移住大作戦

■ 書籍情報

ミッション・トゥ・マーズ 火星移住大作戦   【ミッション・トゥ・マーズ 火星移住大作戦】(#2374)

  バズ・オルドリン
  価格: ¥2,376 (税込)
  エクスナレッジ(2014/6/3)

 本書は、「世界初の月面歩行者の1人」であるバズ・オリドリンが語った「人類の火星進出に関するビジョン」です。
 第1章「大統領専用機からの展望」では、アメリカの宇宙計画の次の目標として、「科学的な観点、技術進歩の観点、意義の観点、そして政治的インスピレーションを与えるという観点から、私としては、火星こそが次の目標になるべきだ」と述べています。
 第2章「決意のとき――統一宇宙ビジョンへの呼びかけ」では、「アメリカが火星に到達できるかどうかは、宇宙活動国としてのアメリカの健全さを試すリトマス試験紙である。遠く離れた火星の砂丘と地球とのあいだを定期的に運航するなら、途中で段階的にユニットを切り離して捨てながら飛行するという、アポロ型のモジュラー式宇宙船を再び採用することは実際的ではない」として、「地球起動と火星軌道のあいだを永続的に往復する循環宇宙船」を提案し、「私の循環航路(サイクラー)システムは、宇宙の大海原のなか予測可能なルートにそって永続的に運航する。サイクラー・システムの実施によって、人間や貨物などを内太陽系と地球との間で運搬できるようになる。しかも、燃料を大幅に節約できる」と述べています。
 そして、「火星への道の最後の一歩としてはやはり、2025年頃、火星の衛星フォボス(直径26.9キロメートル)への着陸を実現したい」として、「フォボスに基地を作れば、そこからロボットを関し・操作して、火星表面にインフラを建設し、最初の人間の到着に備えるのにすこぶる好都合だ」と述べています。
 著者は、「いつの日か、人類は火星で暮らすようになるだろう。2019年は、人類が月面に初めて足を踏み下ろしてから50年の節目の年にあたる。この記念すべき年は、その後20年以内に人類が火星に永住の地を確立するという国家目標を大統領が発表する理想的なタイミングだと、私は長年主張してきた」と述べています。
 第4章「月を巡る私の夢」では、「アポロ11号のミッションで月面を歩行したときのことや、月にいたときの思い出を話してくれと人からよく求められる」として、「地球に帰還してみると、予期せぬ事態になっていた。人類初の月着陸を果たしたというアメリカの成功が、全人類の成功になっていたのだ」と述べています。
 そして、「重複を避け、より効率的で効果的な月探査を行う」ためには、「国際月開発連合(ILDC)のような組織を設立するとよい」と述べ、「月の前哨基地のあるべき姿は、すでに地球の南極に設置されている施設に多くの点で近いものになるだろう」としています。
 第5章「ハルマゲドンへの旅」では、「現実を直視しよう。我々は宇宙の射的場に住んでいる。地球をNEOから守る方法を入念に研究しなければならない」と述べています。
 第6章「火星へみんなで進もう」では、「火星の2つの衛星のうちフォボスは特に、遠隔操作によるロボット偵察を行って、火星の最近に接することなく、火星を詳細に調査する活動の拠点として理想的な位置にある。したがって、火星から持ち込まれた試料をフォボスで処理・検疫・選別してから、地球で首を長くして待っている科学者たちのもとへ送り届けることができる」と述べています。
 第7章「火星を人間の定住地にする」では、「火星に行くというのは、火星に永住することだ」と提言し、「火星への飛行は初めて2つの惑星に暮らす種になるという自信を強めていくミッションなのだ。火星は、一握りの選ばれた人たちのためにあるのではなく、どんどん増加していく人間たちを維持するためにある」と述べ、「確かに遠く離れた火星に足場を築くのは、複雑かつ困難な任務だ。しかし、そこには歴史に残る大きな価値がある」としています。
 第8章「高らかに響く呼び声」では、「火星は、我々の手が届くところにある。そしてその未来は、すでに形成され始めている。アメリカの宇宙起業家たちが、一般市民のための宇宙旅行産業の実現に向け、その道を拓きつつあるのだ」と述べています。
 本書は、宇宙開発史上の巨人が火星に広がる人類の夢を語った一冊です。


■ 個人的な視点から

 さすがはアポロ計画の英雄、トイ・ストーリー! 行けるなら火星に行ってみたいです。


■ どんな人にオススメ?

・火星に行ってみたい人。


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