仕事術・思考術

2015年7月21日 (火)

打ち合わせの天才

■ 書籍情報

打ち合わせの天才   【打ち合わせの天才】(#2466)

  野地 秩嘉
  価格: ¥799 (税込)
  光文社(2014/10/15)

 本書は、「新しい企画、商品を相手先企業に売り込む際の打ち合わせ」を例に、事前にやること、話すこと、会食で気をつけることをまとめたものです。
 第1章「打ち合わせの目的」では、打ち合わせの目的とは、「他人の意見、話を評価し、受け入れる」ことだと述べています。
 そして、「接待よりも、日常的な打ち合わせを兼ねた会食が主流の時代」だとしています。
 第2章「昼の打ち合わせは雑談力が勝負」では、「昼の打ち合わせこそ、企画を通すための近道」だとの絵bています。
 また、雑談の望む際に重要な態度として、
(1)“セクシーな情報(人の気持ちを引きつける情報)”を提供して相手の関心をひきつけること。
(2)相手の話を聴くこと。
の2点を挙げています。
 第3章「打ち合わせののぞむ姿勢」では、打ち合わせに誘う際には、「人はそれほど不親切ではない。まして、丁寧に申し込んできた人をあざけるようにシャットアウトする大人はいない」と述べています。
 そして、「質問の内容よりも、質問するときの態度、物腰で相手は人を判断する」としています。
 また、「売り込むときは、企画あるいは商品がどれほど複雑なものであっても1行でズバッと表現すること」が重要だと述べています。
 第4章「打ち合わせの会食ではセンスを見せろ」では、支払いにあたっては、「食事が終わるころ、『ちょっと電話をしてきます』と席を立ってレジで会計を済ませるのがもっとも一般的」だと述べています。
 第5章「店選びのコツ」では、稲盛和夫がラモス瑠偉を牛丼屋に誘った逸話を紹介して、「打ち合わせ会食では高額な料金を取る店よりも、実質的に親しくなる店を選ぶべきだ」と述べています。
 また、話し方のエッセンスは、「大きな声で、わかりやすい生活感あふれる日本語で、それでいてパンチの効いた表現で」しゃべることだとしています。
 第6章「打ち合わせの達人」では、「話を続ける」コツとして、「相手が言っていることを繰り返し尋ねること」だとして、「もう一度、同じことを聞くのは、相手を重要視しているからだ」と述べています。
 本書は、物事が決まる現場としての「打ち合わせ」の重要性を語った一冊です。


■ 個人的な視点から

 タイトルこそ仕事術っぽい感じですが、中身はなんというかビジネス雑誌の特集みたいな感じです。もしかしたらいくつかの雑誌に掲載した「デキるビジネスマンの会食術」みたいな記事を再構成したのかもしれないです。新書の雑誌化ということなのでしょうか。


■ どんな人にオススメ?

・ビジネス雑誌とか読むのが好きな人。


2015年6月21日 (日)

発想法の使い方

■ 書籍情報

発想法の使い方   【発想法の使い方】(#2436)

  加藤 昌治
  価格: ¥929 (税込)
  日本経済新聞出版社(2015/4/16)

 本書は、「ビジネスパーソンがアイデアパーソンになるための心構え」として、
(1)アイデアをたくさん出す。
(2)アイデアは不完全だが価値の源泉である。
の2点を掲げ、その実践方法を紹介するものです。
 第1章「アイデアを出しやすくなる3つのの前提」では、アイデアとは、
(1)「組み合わせ」でしかない:自分の経験と知識を「四則演算」で組み合わせる。
(2)単なる「選択肢」でしかない:選択肢としてのアイデアを出来る限りたくさん出す。
(3)「わがまま」から生まれる:個人の経験を場に出す(自分を脱ぐ)。
の3つだとしています。
 第2章「アイデアを出す(1)――課題を細かく分割する」では、発想技法のパターンとして、
(1)課題を細かく分割する
(2)課題をいったんズラす
(3)論理的に問いかける
(4)直感的に問いかける
の4つを挙げた上で、「基本さえ身に付けられたら、後はバリエーション」だと述べています。
 そして、課題を細かく分解する手法として、
(1)属性列挙法:アイデアを考える対象そのものを、その対象が持つ属性に沿って分割する。
(2)マンダラート:3×3の9つのセルの中央にお題を書き、周りの8つのセルを答えで埋めていく。
 第3章「アイデアを出す(2)――課題をいったんズラす」では、お題のズラし方の方向性として、
(1)馴質異化:目の前のお題を、いったん離れた別のなにかにズラす。
(2)異質馴化:もともと離れている何かを、引き寄せて親しいものにする。
の2つを挙げています。
 第4章「アイデアを出す(3)――論理的に問いかける」では、「アイデアを出したい対象、課題に対する『質問集』」である「SCAMPER」として、
・S=Substitute:代用品はないか?
・C=Combine:結びつけることはできるか?
・A=Adapt:応用することはできるか?
・M=Modify or Magnify:修正、あるいは拡大できないか?
・P=Put to other uses:他の使いみちはないか?
・E=Eliminate or minify:削除か、削減できないか?
・R=Reverse or Rearrange:逆にするか、再編成できないか?
の7点を挙げています。
 また、「課題に対して共通性が感じられない単語を質問的にぶつけることで、アイデアを引き出す技法」である「ブルートシンク」について、「ブルートシンク単語集」から任意に選んだ単語と、「対象(課題)」とを絡ませてアイデアに結びつけると解説しています。
 第5章「アイデアを出す(4)――直感的に問いかける」では、「古代エジプトの象形文字をキッカケにして、自分の記憶からいろいろな『既存の要素』を引き出していこう」とする「死者の書」や、街を歩きながら自分で決めた1色の「色」だけを探す「カラーバス」などの手法を紹介しています。
 第6章「アイデアを描く」では、「ビジネス文書は読物(よみもの)であり、見物(みもの)である」として、「アイデアをどうやって人に見せるのか」を助ける方法である「アイデアスケッチ」を解説しています。
 第7章「チームでアイデアを出す」では、チームでのアイデア出しでありがちな失敗例として、
(1)「企画もってこい」の失敗
(2)「アイデアを企画として判断する」失敗
(3)「一問一答」地獄
(4)「云い換え」ナシの失敗
の4点を挙げています。
 「おわりに」では、「アイデアとは既存の要素、経験・体験や知識を四則演算的に組み合わせるだけ」だとして、「アイデアを出す力をつける、発想力を鍛える」には、
・経験・体験や知識を増やすこと
・経験・体験や知識を思い出すこと
・組み合わせながら、選択肢をたくさん出すこと
の3つを反復するだけだと述べています。
 本書は、「企画」ではなく、「アイデア」を出すための技術を教えてくれる一冊です。


■ 個人的な視点から

 発想法をまとめた本はたくさんありますので、自分が気に入る本を読めばいいと思いますが、大事なのは発想法を覚えることではなく、実際に使ってみることだと思うのです。


■ どんな人にオススメ?

・発想法を身に着けたいと思っているのに発想法の知識ばかりが貯まる人。


2015年5月23日 (土)

会議の政治学〈2〉

■ 書籍情報

会議の政治学〈2〉   【会議の政治学〈2〉】(#2407)

  森田 朗
  価格: ¥1,944 (税込)
  慈学社出版(2015/01)

 本署は、「ある意味で洗練された形態をもつ会議といいうる審議会について、その実態を、会議の場面だけでなく、その裏方の事務局の仕事ぶりを含めて」描いた前著『会議の政治学』の続編として、「ものごとを決定する場としての会議とはいかなるものか」について論じたものです。
 第1章「会議の作法」では、「一人で決めることの危険や欠陥をカバーすべく、決定権限を持つ者に助言する仕組として制度化されているのが、“審議会”のような諮問機関である」とした上で、会議においては、「仮にそれぞれの委員が合理的に行動したとしても、より正確には当人が合理的に行動していると思っていても、それで全体として皆が納得できるような結論に到達することは難しい」ことから、「会議において、限られた時間内に最終的な結論に到達するには、委員の間の論争において、いかに自己の主張を多数の委員に認めさせ、結論の一本化を図るか、という議論の仕方が重要になる」と述べています。
 そして、「賛否で意見が分かれるようなテーマに関する会議の場合、両者のバランスをとって人選を行うと、会議の結論をまとめるのが大変である」ことから、「人選を行う役所は、うまく多様性を偽装しつつ、上手に多数派を形成するように人選を行ってきた」と述べています。
 また、「座長の役割は、委員の様々な意見を整理し、一つの結論に導き、最終的にそれについて合意を得ること」だが、「場の空気を読めない『KY』な委員が多く、拡散傾向のある議論が続くと、それを収斂させることは難しい」と述べ、「事務局は、座長の選任、あるいは将来の座長候補の選任の場合には、一般の委員の場合を比べて、非常に気を使う」として、
・課題についての知識と経験
・中立的な立場
・忍耐力と威厳と温厚さを持ち合わせた性格
などの要素を考慮して、候補者を絞っていくと述べています。
 著者は、会議運営の制約について、
(1)時間の制約のため論点を絞りこまざるをえない。
(2)データが不足した不確実な状況
(3)委員の置かれた立場
の3点を挙げています。
 そして、委員の多数の支持を得るための意見主張のテクニックとして、前著で挙げた、
(1)論理の飛躍は気にしない
(2)論理の矛盾も気にしない
(3)部分的な主張をして、全体像には触れない
(4)都合のよい実例・調査結果だけを活用する
(5)論点をそらせて、質問をかわす
(6)一事例を一般化する
(7)シングル・イッシュー作戦
の7点に加え、
(1)言葉の定義を問う
(2)曖昧さを積極的に使う
(3)細部に宿る神を揺り起こせ
(4)原則論を振りかざす
(5)論点を封じる
(6)他人の懐を当てにする(第三者へのツケ回し)
(7)数字でたぶらかす
(8)演技力を武器に使う
(9)時間切れに持ち込む
の9つのテクニックを挙げています。
 また、会議の取りまとめフェーズにおける座長の役割について、「議論を効率的かつ蒸し返さずシステマティックに行うために、この段階になると、かずは多数の論点のうち、委員の間で意見の相違がないところ、要するに合意できているところを確認し、そうすることによって、何が争点か明確にすることが大切」だと述べています。
 さらに、「あくまでも自己の主張に固執して、抵抗する委員」に対しては、「座長としては、ある程度強硬な手段を取らざるをえない」として、「その主張の矛盾や弱点を指摘して、『あなたの主張にも難点があるのだよ。それを無視して、反対するのはいかがなものですか。』という趣旨のことをできるだけ優しく述べて、牽制球を投げる」こともあるが、「座長として、この策を上手に行うためには、すくなくとも議論を集中して聞き、論理の展開をしっかりフォローし、また議事進行の手続きをしっかりと把握して、論理の矛盾や手続違反を把握しておかなければならない」と述べています。
 著者は、座長に求められる資質として、「専門分野についての知識や課題について精通していることも必要であるが、それよりも、委員の意見を整理し、それをまとめる能力が重要」であり、「それには、そのときに論じられている課題についての意見の分布であるとか、個々の委員の性格、心理についての洞察が大事であり、それに加えて、全体状況を把握しながら、委員の発言や行動を導き、抑制する臨機応変の対応力が重要」だと述べています。
 第2章「『顔』の政治学」では、「自尊心の表れとしての『顔』」について、「他者との関係で、自分の存在意義を他者が認めてくれれば、『顔が立ち』、他者が否定をすれば『顔がつぶれる』ことになる」と述べ、「対決場面では、一方の『顔』が立つと、他方の『顔』が潰れることになりかねない」として、「相手の『顔』を立て、いかに潰さないようにするかが、会議においては、否、会議のみならず、社会の多くの場面において、重要なのである」と述べています。
 そして、「会議は座長の『顔』でもっていることから、委員は、会議で座長の『顔』を潰してはならない」として、「座長の『顔』を潰すと、その委員自身の『顔』も潰れることになる。それが、会議の暗黙のルールである」と述べた上で、「座長の制止や恫喝にもかかわらず、どうしても発言が止まらず、仁義なき議論が続くときは、座長は、自分が座長として会議の運営についての責任を全うできないことを理由として、辞職を宣言し、会議の場を去らざるをえない」としています。
 また、座長が、委員の「顔」を立てるために気を遣う点として、
(1)発言の順序:当然自分が発言者として指名してもらえると思っている者の「顔」を潰さない。
(2)発言時間のバランス:委員数が多い時には配分に気を遣う。
(3)委員への話しかけ方:人間偉くなればなるほど、腰は低く、言葉遣いは丁寧にしたほうがよい。
(4)「空気」の作り方:会議の途中で、議論が対立し、双方が沈黙してにらみ合い状態に陥った時こそ座長の出番であり、対立によって淀んでいた状況を打破し、新たな方向を示す「空気」を作り出す。
の4点を挙げ、「座長としては、限られた時間内に合意に達することが使命であり、そのために、委員の発言を管理することが任務である」と述べています。
 第3章「諮問会議と御前会議」では、「本来、国民の代表として選挙で選ばれた議員からなる議会の従たる地位にあるべき行政機関、お役所が、その権力を隠蔽影して、自分たちの目的達成や利益拡大の方法として審議会を用いているところがケシカラン」とする「隠れ蓑」批判について、「行革の流れの中で、それまで、各省の意向に、民意反映というお墨付きを与える『隠れ蓑』として機能してきた各省の審議会の改革、統合も実施され」、
「内閣レベルの制度・運用においても政治主導への舵は切られた」結果、
(1)各省にまたがる政策課題については、首相を長とする経済財政諮問会議と総合科学技術会議などが設置され、それ以外にもアドホックな有識者会議が多数設けられた。
(2)そのような会議や各省の審議会等に、政務三役が出席するケースが増えてきた。
として、「これまで論じてきた審議会の機能や役割にも大きな変化をもたらすことになった」と述べています。
 そして、「政治主導」のスローガンのもとで、決定権者が臨席するケースが「増加し定着した」ことについて、「そうでない審議会とは、なんとなく雰囲気が異なると感じている。役所の『隠れ蓑』たる性質は希薄になったのかもしれないが、今度は政治との距離が短くなったようにも感じる」と述べ、これまでの審議会が、「一方では専門家や関係者の間の議論を経て、可能な限り意見を一本化する。このことは、他面において、それでなくても多様な案件が山積し、決定の負担が重い政治にとって、『前さばき』として、その負担を肩代わりする役割を果たしている」として、「政治の世界で議論し決定したのでは、充分な専門的知識を反映できず、また利害調整においても、ステークホルダーの利害についてのきめ細かい配慮をする余裕もなく、さまざまな意味でバイアスを伴った荒い決定になりがちなので、審議会は、それに代わって事前にじっくり議論し、その結論を政治の場に提供することで、最終的な決定の質を担保している」と述べています。
 しかし、「現実に生じていることは、パートタイムの委員から構成され、独立した事務局を持たない多くの審議会が、政治、行政からの独立性、中立性を貫くことは困難であるということ」であり、「審議会に本来の機能を果たさせるためには、委員が役所の意向に影響をうけることなく、自ら考え議論をすることができる環境を作らなくてはならない」として、「まず、パートタイムではなく、また単なる『有識者』ではなく、審議会のために、必要な知識や能力をしっかりと身につけ、加えて、自ら資料を収集分析し、自らの考えをまとめるに充分な時間を割ける人物がいいんとなるべき」だとしながらも、そのような候補者を探すことは、「容易ならざること」だと述べています。
 本書は、あらゆる意思決定の場面で用いられている「会議」を動かしているメカニズムを解きほぐしていく一冊です。


■ 個人的な視点から

 本書で扱っている「会議」は、審議会という特殊な場ではありますが、職場や地域のあらゆる場所の「会議」にも多かれ少なかれ同じような力学は働いており、そのまま流用できるかどうかはともかく本書で紹介されている困った人やそれに対するテクニックには思い当たるところがあります。


■ どんな人にオススメ?

・多少なりとも「会議」に関わる人。


2015年5月16日 (土)

スピーチライター 言葉で世界を変える仕事

■ 書籍情報

スピーチライター 言葉で世界を変える仕事   【スピーチライター 言葉で世界を変える仕事】(#2400)

  蔭山洋介
  価格: ¥864 (税込)
  KADOKAWA/角川書店(2015/1/9)

 本書は、「スピーチ原稿を話して本人に代わって執筆する職業」である「スピーチライター」について、「スピーチライターとは何者で、どのように仕事をしているのかについて筆者の経験を交えながら解説し、その全貌を明らかに」しようとするものです。
 第1章「世界を動かすスピーチライター」では、「世界が大きく変わるとき、そこには歴史に残る名スピーチがあります。スピーチが世界を変えるのか、世界の変化が名スピーチを生みだすのか、それははっきりしませんが、世界の変化と共にスピーチがあることは確かです」とした上で、「スピーチは、人々を熱狂させ、行動に駆り立て、常識を書き換えます。そして、世界を変えるための原動力となるのです」と述べています.
 そして、世界で最初に大統領のスピーチライターになったジャーナリストのジャッドソン・ウェリヴァーについて、「1921年に大統領に就任したハーディングは、当時ジャーナリストとして有名だったウェリヴァーを、文章担当秘書官(Literary executive secretary)として採用」したのことがスピーチライターの始まりだとしています。
 第2章「スピーチライターの役割」では、スピーチライターに仕事を依頼する動機として、「スピーチやプレゼンテーションをより質の高いものにして、売上や人気を高めるため」だとした上で、スピーチライターは、
(1)政治を専門とする「政治系スピーチライター」
(2)ビジネスを専門とする「ビジネス系スピーチライター」
に大別できるとしています。
 第3章「スピーチライターの仕事」では、スピーチ原稿には、
(1)読み上げ原稿
(2)暗記原稿
の2種類があり、それぞれ書き方が異なってくると述べています。
 そして、スピートの基本的な戦略として、「広く浅い共感を徐々に積み上げながら深く共感を形成していく試み」であり、感動には、
(1)「そうなのか!」
(2)「よくやった!」
の2種類があると述べています。
 また、スピーチライティングの進め方として、
(1)初回ミーティング
(2)アウトライン
(3)仮原稿
(4)本原稿
の4つの段階について解説しています。
 さらに、シナリオのアウトラインとして、
(1)あいさつ
(2)アイスブレイクフレーミング
(3)事実
(4)意見
(5)まとめ
の5つの順序を挙げています。
 第4章「スピーチライティングの実際」では、「優れたスピーチには、必ずリアリティがあります」として、クライアントのスピーチに、「できるかぎりリアリティを込められるように、指導」を行うと述べています。
 そして、「スピーチライターは書く力も求められるのですが、第一にコミュニケーション力が求められる仕事」だとして、「自分の頭にあることを文章にするのではなく、クライアントが求めていることを聞き出し、具体化していかなければならない」上に、「何が話せて何が話せないかということを決めるために多くの関係者と調整に次ぐ調整を繰り返さなければ」ならないと述べています
 第5章「スピーチライターとして活動するために」では、フリーランスの政治系スピーチライターになるためには、
(1)作家やジャーナリストとして活躍しながら、政治家とのコネクションを確立し、スピーチライターとしてヘッドハンティングされる
(2)選挙コンサルタントとして街頭演説などの選挙演説の指導を行う専門家になる
(3)議会における代表質問などの代筆をする政策シンクタンクのコンサルタントになる
の3つのパターンがあるとしています。
 「おわりに スピーチライターは世界を変えられるのか?」では、スピーチは2つの方法で理想に働きかけることができるとして、
(1)理想そのものに働きかけること
(2)理想を達成できるのだという希望を与えること
の2点を挙げています。
 本書は、脚光を浴び始めたスピーチライターという職業をわかりやすく解説した一冊です。


■ 個人的な視点から

 「スピーチライター」を使うことを「ゴーストライター」か何かのように感じる人もいるみたいですが、話す内容や話したいことをスピーチにしたり文章にしたりすることは、プロの能力としてもっと認められてもいいのではないかと思います。


■ どんな人にオススメ?

・スピーチは自分で考えるべきだと思う人。


2012年6月15日 (金)

瞬間説得―その気にさせる究極の方法

■ 書籍情報

瞬間説得―その気にさせる究極の方法   【瞬間説得―その気にさせる究極の方法】(#2142)

  ケヴィン・ダットン (著), 雨沢 泰 (翻訳)
  価格: ¥2,835 (税込)
  NHK出版(2011/6/23)

 本書は、「たちまち相手の注意をひきつけたり、こちらの言うなりにしたりする」といった「瞬間説得」、すなわち、「時間のかからない変化の仕組みを生物の本能に即して」調べるとともに、「多くの研究者が進めてきた影響力の研究から、『人の気持ちが変化する』部分に着目してエッセンスを取り出し」たものです。
 第1章「本能に注目しよう」では、「瞬間説得者」を目指すなら、「正しい種類の資質を見せる必要」があるとして、「自信と共感」を挙げています。
 そして、動物の説得の秘密として、「影響力の基本ユニットは動物行動学者が鍵刺激と呼ぶもの」だと述べ、「先天的で、即効性があり、鋭利で、たちまち状況を決定し、認知に与える影響も最小限で」済ませるとしています。
 第2章「赤ちゃんには逆らえない」では、「生まれたばかりの赤ん坊は説得マシンです」として、「新生児が小さな指で人に捕まって影響を及ぼし、人を意のままに動かす能力には誰もかないません」と述ベた上で、
(1)すぐれた音響効果の鳴き声を出す能力
(2)悪魔的な愛らしさ
(3)視線を合わせたときに催眠術をかける能力
の3点を挙げています。
 第3章「脳の衝動性を利用する」では、「高レベルの"代表性および利用可能性ヒューリスティック"が含まれた"概念的な"鍵刺激に本能的に反応し、結論に飛びついてしまうわたしたちの頑固な傾向は、社会的影響力を自在に操る危険な男たちに、あっさり利用されてしまいます」と述べています。
 そして、「進化は、一方では、わたしたちの脳に追い越し車線をプログラミングしました。"代表性もしくは利用可能性ヒューリスティック"といった認知の働きによって」と述べた上で、「進化はまた別の、さらに専門的な種類のプログラムを脳に装備しました。組み込んだのは、世界を理解するため、データを意味に、偶然や不揃いなものをパターンに変換する装置です」と述べています。
 第6章「瞬間説得のメカニズム」では、「すべての影響力を統合する影響力」として、
(1)単純性(simplicity)
(2)私的利益感(perceived self-interest)
(3)意外性(incongruity)
(4)自信(confidence)
(5)共感(empathy)
の5点を挙げ、それぞれの頭文字をつないで「スパイス」と述べ、この中で、「光り輝く中心を占めるのは意外性です」としています。
 第7章「サイコパスの能力」では、共感には、
・熱い共感:感情を伴い、"共有する"体外感覚(ソマトセンサリー)の脳回路と扁桃体を、私たち自身が仕事を遂行する場合と全く同じように動かす。
・冷たい共感:他の人が考えていることを、認識的に冷静に、測る能力であり、前頭傍帯状皮質、側頭極と上側頭溝に作用する。
の2種類があると述べています。
 また、「サイコパスが全て刑務所に入っているわけではない」として、「多くは職場にいて、法律を遵守する人々」であり、彼らが、「訴訟、大事業、武力を行使する集団、マスコミといったハイリスクな世界で優れた力を発揮」している理由として、普通の人なら過酷な耐え難い重圧を感じる局面を、楽しみ自信があるから」だと述べています。
 そして、「重圧下の冷静さ、いわば頭に高性能のエアコンを装備しているサイコパスは、完璧に説得に向いています。感情を処理する脳の扁桃体があまり機能せず、それに伴う恐怖心が欠如していることがリスクを取らせます。彼らは因習に妨害されずに結果に集中し、私達には想像もつかない手を打つのです」と述べています。
 本書は、生物としての脳の機能の観点から、説得の秘密を明らかにした一冊です。


■ 個人的な視点から

 本書は、タイトルを見るとなにやら交渉術のように見えますが、本書を読んで直接、交渉の場面に応用できる人は僅かではないかと思います。とは言え、人間の脳の仕組みを知るのは人を説得する上でいつかは役に立つのではないかと思いますが。


■ どんな人にオススメ?

・人の気持ちを思いどおりに操りたい人。


2012年1月 6日 (金)

不透明な時代を見抜く統計思考力

■ 書籍情報

不透明な時代を見抜く統計思考力   【不透明な時代を見抜く統計思考力】(#2094)

  神永 正博
  価格: ¥1,680 (税込)
  ディスカヴァー・トゥエンティワン(2009/4/15)

 本書は、「理論を中心にして説明するのではなく、ウェブ上にある実際のデータを通して社会問題を考えながら、結果的に統計学の重要な部分が理解できるように工夫」された「新しい時代の統計(データ分析)の本」です。
 第1章「基礎編 データを見る」では、「データを先に見てから本文を読むと、記事に書かれていないことまで見えてくる」とした上で、大事なこととして、
(1)データを先に見る
(2)だれかが解釈する前のデータを見る
(3)自分の仮説に反するデータも集める
の3点を挙げています。
 また、大学生の読書離れという問題について、「大学生全体の平均読書時間が減っているのは、一つには『よく読んでいる層』以外に、『ほとんど読んでいない層』がどんどん大学に入ってきているから」だと考えられると述べています。
 そして、小泉改革と格差拡大の関係について、ジニ係数やワーキングプア、生活保護世帯、ホームレスなどのデータでは関係は明確ではないが、唯一、関係が疑われるものとして、「貯蓄がない世帯の割合」を挙げ、「小泉政権下で上昇し、その後は上昇が見られない」と指摘しています。
 さらに、データを見る際に陥りがちな間違いとして、「一部だけを見て判断を下してしまうこと」を挙げています。
 第2章「中級編 データを読む」では、本章で紹介するものとして、
(1)平均と分散
(2)正規分布とべき分布
(3)相関
の3点を挙げ、「この3つが正しくとらえられているだけで、世の中の見え方は、かなり変わってくるはず」だと述べています。
 また、パレート指数について、「べき分布の『極端なことの起こりにくさ』を表す量」だとして、「パレート指数が大きければ大きいほど極端なことがおきにくく、小さければ小さいほど極端なことが起きやすい」ことになると説明しています。
 そして、正規分布について、「正規分布が重要なのは、独立に変動する値の足し合わせというのが、さまざまなところに現れるから」だと述べた上で、金融工学に使われる「ブラック・ショールズ評価式」について、彼らのアイデアが、「『ただ飯はない』ということに基づいて、オプションの価格を決めよう」というものであるが、その前提となっているのは、「株価が正規分布を使って書ける」というものであり、「株価のように、ときおりものすごく大きく変動するものに対しては、平均や分散が存在しない」と指摘し、「ノーベル賞をとるような天才的な頭脳が生み出した公式だからといって盲信できない」と述べています。
 第3章「上級編 データを利用する」では、「それまで一度も起きたことがないことは、どんな分析手法を使っても予測できない」と「データ分析の限界」を解説しています。
 著者は、「自力で考えることの最大の敵は、自分にはわかっているという過信」だとして、「正気を保つために、データ分析ほど強力な薬は他にない」と述べています。


■ 個人的な視点から

 「統計学」というと何やら学術的な小難しい印象がありますが、世の中をさまざまなデータに直面した時、意識せずとも多くの人が「統計」を使ってものを考えているのです。問題はその考え方の妥当性ですが、その意味でもきちんと統計を学んでおきたいです。


■ どんな人にオススメ?

・世の中の数字を自分のものにしたい人。


2011年1月 5日 (水)

マインドマップ デザイン思考の仕事術

■ 書籍情報

マインドマップ デザイン思考の仕事術   【マインドマップ デザイン思考の仕事術】(#1945)

  松岡 克政, 木全 賢
  価格: ¥840 (税込)
  PHP研究所(2010/3/16)

 本書は、一般向けに「デザイン思考」と「ビジネスシーンで使える、きれいなマインドマップのかき方」を伝えようとするものです。
 著者は、本書のテーマとして、
・きれいなマインドマップのかき方を伝えること
・ビジネスの現場でのマインドマップの可能性を知らせること
・デザイン思考の方法論を実践すること
・ひらめきの現場を垣間見せること
の4点を挙げています。
 第1「デザイン思考とマインドマップ」では、「デザイン思考の方法論を実践して創造的解決を生み出すため」には、
(1)経験の拡大
(2)プロトタイプ志向
(3)コラボレーション
の3つの心構えが必要であるとしています。
 また、マインドマップの開発者であるトニー・ブザンが、人間の脳の原則として、
(1)相乗性(脳は情報を掛け合わせる)
(2)成功志向(脳は成功に向けて働く)
(3)模倣性(脳は完璧に模倣する能力がある)
(4)完全性(脳は完全性を求める)
(5)知識志向(脳は常に新しい知識と情報を求める)
(6)事実志向(脳は真実を追求する)
(7)根気よさ(脳は粘り強い)
の7点を挙げていることを紹介しています。
 第2章「マインドマップのバージョンアップを目指す」では、「ユーザーの横で観察するだけではなく、ユーザーと同じ立場に立って、観察者自信の生きた経験を通して重要なことを感じる力のことであり、観察者自信が自らの経験を拡大させるつもりでフィールドワークに臨むこと」である「経験の拡大」について解説した上で、ユーザーの潜在的ニーズは、「意識しなくても、きれいに仕上がる簡単なかき方」であるとしています。
 第3章「事例で学ぶデザイナーマインドマップ」では、この章で伝えたいこととして、
(1)デザイン思考の方法論「評価」を紙面上で再現して、「きれいに仕上がる簡単なかき方」の要素を抽出する過程を見ていただくこと
(2)ひらめきの瞬間を追体験していただくこと
の2点を挙げています。
 第4章「綺麗に仕上げる簡単なかき方」では、「マインドマップをきれいに仕上げたいのは、アイデアをじっくり練りたいときや不安を解消したいとき」だとして、そのような場合には、「マインドマップ作成時間の3分の1程度」をセントラル・イメージの作成に費やすべきだとしています。
 第6章「マインドマップが仕事を楽しくする」では、「きれいなマインドマップは、一人で使っても、チームで使っても周りを巻き込んで」いくことが、「きれいなマインドマップがもっている不思議な魅力」だと述べ、「きれいなマインドマップが持っているまわりを巻き込む力が、チームの連帯感を育み、他部門との会議での調整能力を協力にサポートしてくれる」としています。
 そして、「デザイン思考を身に付け、マインドマップを活用すれば、チームに連帯感が生まれ、まわりを巻き込めるようになり、仕事が楽しく」なると述べています。
 本書は、ビジネスの場で使えるマインドマップを追求した一冊です。


■ 個人的な視点から

 マインドマップは自分でもアイデアをまとめるときに使ったりしているのですが、実はいろいろ細かいルールがあるみたいです。個人的にはデザインとかには無縁というか苦手なので、なんだか遠い世界のような気がしてしまいました。


■ どんな人にオススメ?

・マインドマップをデザインしたい人。

2011年1月 2日 (日)

話は5行でまとめなさい―書く・話す・要約する すべてに使える必勝のストラクチャー

■ 書籍情報

話は5行でまとめなさい―書く・話す・要約する すべてに使える必勝のストラクチャー   【話は5行でまとめなさい―書く・話す・要約する すべてに使える必勝のストラクチャー】(#1942)

  横江 公美
  価格: ¥1365 (税込)
  ビジネス社(2009/9/17)

 本書は、「基本構造を知ると、あれあれ、というまに、簡単に、言いたいことが伝わる文章が書けて」しまうとして、言いたいことが伝わる文章の書き方を説明しているものです。
 第1章「基本の5行を書く」では、「文章もサンドイッチと同じで3層構造」だとして、
(1)はじめに
(2)本文
(3)おわりに
の3点を挙げています。
 第2章「5段落エッセイはわかりやすい」では、自分が加工とする文章のモデルを用意した上で、「導入部」「本文」「結論」に分け、本文部分がどのように構成されているかを見つけるとする手順を紹介しています。
 第3章「脳内熟成を導く5段階エッセイ・トレーニング」では、5行エッセイも書けないのは、「リサーチが楽しくなって、文章が書きたくなる状態」である「脳内熟成」の段階に至っていないからだとして、リサーチの方法について解説しています。
 第4章「書き出しは、『仮』で書く」では、書き始めは、「ようやくと魅力の2つを兼ね備えなければならない」とめ「とにかく難しい」として、「なかなか書けないときに、書き始めるコツ」は「あきらめ」であり、「最後に完成させることにする」と述べています。
 第5章「『1人ディベート』で論理を構築する」では、「基本型に、もう1つのエッセンスをプラスするだけで、文章の質が上がります」として、「自分の言いたいことについての反論」を自ら挙げる「批判的検討」について解説し、「プチ反論には、『賢そうに見えて、かつ批判をかわす』、という一石二鳥の効果がある」としています。
 第6章「ストーリーを入れる」では、「"私"を入れることは、一種の勝負です。しかも、書くのも本当に難しい。効果も高いが、リスクも高い。成功すれば効果は高いので、"程良い私"を使った物語づくりに挑戦してください」と述べています。
 第7章「文章の最終チェック」では、文章の流れに不安を感じる場合に、「文章をもとに、パワー・ポイントでプレゼン資料をつくって」みることを進めています。
 本書は、言いたいことを伝える文章を書きたい人におすすめの一冊です。


■ 個人的な視点から

 文章術の本は多数ありますが、とにかくいい見本を見つけて同じように書いてみる、という「型の学び方」こそが本書の本質のような気がします。そうすると文章だけじゃなく仕事術だったり、交渉術だったり、絵の描き方だったり、曲の作り方だったり色々と応用が効きそうです。


■ どんな人にオススメ?

・「型」をきちんと身につける方法を学びたい人。

2010年2月24日 (水)

できる大人はこう考える

■ 書籍情報

できる大人はこう考える   【できる大人はこう考える】(#1861)

  高瀬 淳一
  価格: ¥714 (税込)
  筑摩書房(2008/01)

 本書は、「社会常識」に、「社会的妥当性を意識した考え方や話し方が出来ること」を加えて、ようやく「一人前の社会人」と言えるとして、「社会的妥当性を踏まえた判断や振る舞いができる『賢い常識人』=『できる大人』を社会に多く送り出」すことを目的としたものです。
 著者は、本書の各章の狙いとして、
・「定義」=社会活動に必要な言葉の意味の「明確化」についての考え方
・「程度」=社会活動に必要な「適切さ」をたもつための考え方
・「視点」=社会活動で尊重すべき「多様性」についての考え方
・「分類」=社会活動のために「分析・評価」をするときの考え方
・「総括」=社会活動に着手するときの「総合判断」についての考え方
の5点を挙げています。
 第1章「『定義』の使い手になる!」では、「できる大人」は、「議論や相談をしている時、個人によって差がある言葉を定義する必要性」に気づくとした上で、「抽象概念、大義名分、美辞麗句などには、議論や指示を『偽善化』してしまう弊害」があるとして、「社会活動にとって『偽善者』は大敵です。仕事の遂行や問題の解決より自分が善人でいるほうを優先されては、まともな社会活動などできるはずありません」と述べています。
 また、社会活動の議論で、「それは状況によるのではないか」と考えられる人は、「ケース・バイ・ケースの重要性の理解者」だと述べています。
 第2章「『程度』の使い手になる!」では、「できる大人」が、「メリハリのつけ方がわかって」いる理由として、「社会集団がメリハリをエネルギーとして動いていることを知っているから」だとした上で、「メリハリというのは状況に応じた『程度』の調整」だとして、「自分が属す集団が、今必要としている安定と変化のレベルを意識して振舞う。これが『できる大人』のあるべき姿だ」と述べています。
 また、「断定が愚かに見える理由」として、「社会的出来事には例外がつきものなのに、断定はその事実を見ようとしないから」だと述べたうえで、「あいまいにしか判断できないことと、判断したことを曖昧に表現すること」とは違うと述べています。
 第3章「『視点』の使い手になる!」では、「一般に、過去、未来、他国などへの視野の拡大は、自分の経験と分離して行う方が知的に見え」ると述べています。
 また、「一般に、社会的信念の持ち主たちは、自分の信念を基準に現実を評価し、自分のとるべき態度を決定」するとして、「自己のプライドをかけて、自分が信じる主義に固執」する強固な「○○主義者」は、「理屈だけで対応できる相手とはまず思わないこと」だと述べています。
 第4章「『分類』の使い手になる!」では、「社会生活では、『適切な分類』に基づく行動は、言わば暗黙のルールです。これを無視した行動は、非難の対象になりえます」とした上で、「分類は、複雑なものごとを理解するには、とても重要なプロセス」だが、「わかりやすさを優先させて単純なカテゴリーを採用すると、事実認識がシンプルになりすぎる危険が出て」来ることを指摘しています。
 そして、何かを評価するときの2つの方法として、
・ボックス思考:分類に箱(=カテゴリー)を使う
・スケール思考:分類にものさし(=尺度)を使う
の2つを挙げ、「なにかを評価するときには、まずボックス(箱)に入れてよいものか、スケール(ものさし)を使って段階やパーセントで表す方がよいのか、きちんと考えなければ」ならないと述べています。
 第5章「『総括』の使い手になる!」では、「総括」を、「色々考えた末に、実践に向けて判断するための知的営み」だとしています。
 そして、「最後はカンだった」という言葉について、「カンしかない」のと「最後はカン」では、大違いで、「後者の場合は、綿密な分析や試行錯誤の末に、なお優劣つけがたい可能性がいくつか残った」場合、「合理的な思考では結論を出せなかったため、仕方なく『総合的に判断した』」のだと述べています。
 本書は、「できる大人」に近づくための5つのポイントを解説した一冊です。


■ 個人的な視点から

 「できる大人」のノウハウ本みたいなのが多く出版されていますが、「メラビアンの法則」とかを持ち出して、「まずは身だしなみから」と形ばかり「できそうな大人」のスタイルを紹介する本も少なくないですが、やっぱり十代の頃に『POPEYE』とか読んでた層が対象なのでしょうか。作っている方のメンツも同じだったりして。


■ どんな人にオススメ?

・「できる大人」が増えてほしいと思う人。

2009年12月27日 (日)

ケータイ「メモ撮り」発想法

■ 書籍情報

ケータイ「メモ撮り」発想法   【ケータイ「メモ撮り」発想法】(#1802)

  山田 雅夫
  価格: ¥735 (税込)
  光文社(2003/11/14)

 本書は、「必要と思った情報を、カメラ付き携帯でメモするように撮りまくる」習慣である「デジメモ」のノウハウや整理法・検索方法を解説したものです。
 第1章「メモ撮りのすすめ」では、「メモ撮り」を、「数字や地図、ホワイトボードの文字など、従来は手書きでメモっていたも野を、カメラ付き携帯電話で撮影し、記録する行為」だとした上で、その保存・整理方法に関して、「いい意味で、いかに楽をしてちょっとしたデータをメモ撮りし、記憶し、管理し、取り出すかに徹した結果」だとして、「楽をして、毎日実践」が重要だと述べています。
 第2章「実践! メモ撮り」では、「新聞記事のデジメモも、コピー代わりのこれまた重宝」だとして、著者は、「一段分の正方形のサイズ」
をメモ撮りしていると述べています。
 また、「メモ撮りしていて端的に役立ったケース」として、「旅先で立ち寄った場所のメモ撮り」を挙げ、中でも店舗に関しては、「営業時間を記録しておくと便利」だと述べています。
 さらに、会議のホワイトボードについて、一般的な紙の出力では白黒になってしまうがカラーで記録できる点をメリットとして挙げています。
 第3章「デジメモかんたん整理法」では、デジメモについては、「ファイル名称はいらない」として、「日付プラス地名」のフォルダに整理していると述べています。
 第4章「メモ撮りのメリット・デメリット」では、カメラ付き携帯のバッテリーが切れてしまう問題に関して、「補助的に軽量のデジカメを併用」するとしたうえで、「苦い経験にもとづくアドバイス」として、「いわゆるカメラ用の専用電池を使うようなデジカメは避ける」ことを鉄則としてあげています。
 そして、カメラの使い分けの要点として、
(1)メモ撮りに徹する
  →「エコノミー」の画質でよいから、どんどんデジタル画像を撮る
(2)高画質の写真にこだわる
  →300万~500万がそのデジカメで、ノーマルないしファインのデジタル写真
(3)どうしても画質にこだわる
  →アナルとあるいはデジタルの一眼レフによる写真
の3点を挙げています。
 本書は、カメラ付き携帯によって可能になった情報整理術を解説した一冊です。


■ 個人的な視点から

 実は、カメラ付き携帯を持っていない、というか携帯電話を持っていないのですが、時刻表とかはよくデジカメで撮ってます。特に旅先の駅の時刻表は携帯を持っていない人には重要です。


■ どんな人にオススメ?

・カメラ付き携帯電話をネットと電話以外に使いたい人。

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